9月議会一般質問(7)特色ある教育について(原稿)

9月議会にて一般質問した内容の原稿になります。

実際に一般質問を行う前に作成した原稿ですので、正式な一般質問の発言等については、利根町が公開する議会議事録をご覧ください。


Q:「学力と心を育むTONEプロジェクト」で、「町の特色を生かした教育プログラムの提供」とあります。

「町の特色を生かした教育プログラム」とは何か、具体的に説明をお願い致します。


A:


Q:特色とは、他と違ったところ、他のものと優れて目立つ点のことを言います。

文部科学省が学習指導要領に載せたことをやるのは、どの自治体もやっていることです。

ですから、英語教育、ICTをただやっただけでは特色にはなりません。

そこで、特色ある教育の事例を二つ紹介致します。

「滋賀県多賀町の大滝小学校における特色ある教育の取り組み」は、

自然や歴史、文化などの豊かな地域資源や少人数制を活かして、地域や関係団体との連携を図りながら、特色ある教育に取り組んでいます。

それは、「多賀デザイン・カレッジ 大滝キャンパス」の事業の一環として、多賀町をデザインすることです。

町をデザインすることと、教育を結びつけています。

大滝小学校6年生の総合的な学習の時間を活用し、滋賀県立大学の鵜飼教授が実施する地域診断法を実践しています。学校、地域、大学、行政が連携して、地域の未来を担う子どもたちの育成に取り組んでいます。

地域診断法とは、単に地域の課題や問題、宝物を発見し整理するのではなく、それらの「つながり」を読み解き、変化する時代の中で変えてはいけないもの、未来に継承すべきもの、地域特性は何かを見つけ出す手法です。

地域では少子高齢化、伝統文化の継承など課題がたくさんあります。そうした状況で自分たちの未来を考えたときに、「何を未来に継承するのか?」というビジョンを地域の人々が持つことが大切です。 

地域診断法をとおし、地域に愛着・誇りをもち地域を大切にする人材を育成することが、地域の未来をつくる第一歩になるのです。 

大滝小学校では、地域を担う未来の子どもたちを育成するため、地域診断法を活用しています。

■第1回  5月24日 

 KJ法を学ぶ

ワークショップなどで採用されることが増えているもので、カードや付箋を使ってまとめ、

多くの断片的なデータを統合して、創造的なアイディアを生み出したり、問題の解決の糸口を探っていく

■第2回 6月7日 

 地域の方を招いた授業

■第3回 6月13日 

 実際に地域を歩いてみる

■第4回 6月21日 

 町歩きで見つけたことを整理する

■第5回 6月28日 

 フィッシュボーン形式の整理手法を使い検討する

※魚の骨のような図で、情報を「わかりやすく構造化」し、さらに「見える化」するものです。

■第6回 7月5日 

 活動を振りかえり、何を残していきたいか考える

■第7回 10月6日 

 専門家を招いてPR動画の作り方について学ぶ

■10月6日から10月26日まで

 児童らによるコンテ作成・撮影

■大滝小まつり 10月28日

 取組内容&大滝PR動画の発表・大滝愛 12歳の宣言

地域に愛着・誇りをもち地域を大切にする人材を育成することが、地域の未来をつくる第一歩になります。 

利根町も地域を担う未来の子どもたちを育成するため、地域診断法を取り入れてみてはいかがでしょうか?

お考えをお聞かせください。

A:

Q:利根町は民俗学に力を入れるべきだと思います。利根町役場の入り口に、

「民俗学の父 柳田國男 第二のふるさと利根町」と看板が立っています。

そして利根町はお祭りに力を入れています。

重要歴史文化財も数多くあります。

利根川図志もあります。

少子高齢化が進み、高齢化率が40%を超える利根町の将来の為にも、

民俗学を利根町の特色ある教育に組み込むことで地域おこしにも繋がると思います。

民俗学と学校教育に組み込むことについて、お考えをお聞かせください。


A:


Q:それでは二つ目の事例を紹介します。私は実際に模擬授業を受けてきました。

【鳥取県岩美町岩美中学校】の特色ある教育です。

それはICTを活用して「言語能力」「情報活用能力」「問題発見・解決能力」を高め、

主権者教育に繋げるものです。

全校生徒275名

職員34名

12学級です。

町の総人口は1万1千人で、過疎地域に指定されています。

過疎地域ですから、利根町と同じ問題を抱えています。

少子高齢化、人口減少、持続可能な社会を作らなければならないこと、

財政基盤の弱い町において、企業誘致は必須という町です。

そこで、岩美中学校は3年生の理科の授業で、

「言語能力」「情報活用能力」「問題発見・解決能力」を高めつつ、

主権者教育まで盛り込んだ授業を行いました。

財政基盤の弱い町において、企業誘致は必須という町ですから、

自然環境の保全と科学技術の利用の在り方について、化学的に考察させ、

持続可能な社会を作っていくことが重要であることを認識させること。

そして、岩美町に発電所を誘致する場合、水力発電と火力発電どちらが良いか?

住民説明会を行うためのプレゼンを作成し、その後プレゼンを行い、住民投票を行う。

自然豊かな岩美町ではあるが、

人口減少・後継者不足により新たな産業の誘致による

人口増加プラス財源確保が必須という現実的な課題に取り組んでもらっています。

中学生には二つの立場で考えてもらいます。

(1)役場職員として、町の方針に従って住民説明会の資料を作り、一人でも多く納得してもらう

(2)町民の立場で、自分たちの町の自然環境と町の将来を天秤にかけ、長期的な判断を下す

1クラス6班を意図的な対立構造にし、水力発電推進派を三つ、火力発電推進派を三つにし、まずは一人ずつ個人でプレゼン作成し、その後、各班で代表プレゼンを一つ決定する。

さらに、水力発電推進派と火力発電推進派それぞれ3つの班の代表プレゼンを融合し、推進派代表プレゼンを作成し、代表者がプレゼンを行う。その後、住民投票を実施

ICTをただの電子機器として「便利だよね」で終わらせず、機能を無駄なく活用することで、「言語能力」「情報活用能力」「問題発見・解決能力」を伸ばす工夫をしています。

どのような工夫かと言うと、アプリで使える文字数を制限し、使える色も制限をかけ、写真の枚数も制限をかけます。

制限をかけることで、それならその制限内でやってやる!というように、工夫するスイッチが入るんです。

指導することは、

・伝えたい内容を凝縮して短くする

・文章のイメージに近い写真を選ぶ

・文字にならない行間の思いを語る

理科の側面としては、

様々な発電方法についての学習をし→知識としては必要だが、その知識はどう使うのか?考えさせること、

科学的な根拠に基づいて意思決定させる場面を設けること、

論理的な思考が求められるよう、科学的に比較・判断する力、火力と水力のメリット・デメリットを理解すること、そして地元への想いや願いといった感情・感覚も刺激します。

学びを深めるためには

(1)主体的な学びとして=切実な自分ごととして訴えます。

(2)対話的な学びとして=意図的な衝突、対立構造を生み出します。

(3)深い学びとして=現在と未来をつなぐ考え方を持ってもらいます。

生徒の振り返りは次の通りです。

「水力と火力、互いの利点を組み合わせて欠点を補いあえたら良いのにとおもった」

「どのように持続させるのかという観点で考えると、大規模なものはまちを壊してしまうので自然によくない。そこからどう工夫していくか」

「自分が投じた一票で未来が変わるとなると、やっぱり誰かではなく、自分の意思で決めることが大切」

「将来の対立の場面では、自分の考えを通したい気持ちの反面、相手の意見もしっかり聞くことが重要になるので、相手を尊重したい」

岩美中学校の先生は、

中学生は15歳で義務教育を修了し、3年後には選挙権を持つ。

その時に、町にとって何が良いのか、科学的な見方・判断ができる有権者に育成(主権者教育)すること、

それが少子高齢化、人口減少が続く過疎地域にとって大事な教育だとおっしゃっていました。

いかがでしょうか。町独自のICTを活用した科学と技術と主権者教育、これこそ、

特色ある教育と言えるのではないでしょうか。

ICTを活用した利根町独自の活用方法など、もし今の段階で何かあれば、教えてください。


A:


Q:特色ある教育について事例を二つ紹介しました。

民俗学とICTを活用した主権者教育。

ICT授業は、ただ電子黒板やタブレットを使って便利になったね、

で終わらせてしまっては、ノートに文字を書くことの大切さなど、

デメリットが強調されてしまいます。

利根町がICT授業に力を入れるのであれば、首都圏で行われている同じような授業をそのまま、

そっくりやるのではなく、利根町独自のICT活用授業というものを行っていただきたいと思います。

みね山のりあき(峯山典明)公式サイト

このウェブサイトは、利根町町議選予定候補みね山のりあき(峯山典明)の公式サイトです。