新小学一年生へのランドセル贈呈について

 利根町では毎年、新小学一年生にランドセルを贈呈するという事業があります。今までは新小学一年生がいる全てのご家庭に新小学一年生の人数だけ、ランドセルが贈呈されていました。その事業が突然予算を縮小され、限られたご家庭、限られた新小学一年生だけがランドセルを贈呈してもらえることに。

 新小学一年生へのランドセルは、行政側が独自に低所得だと判断したご家庭にだけ贈呈されます。夫婦が必死になって働いて、最低限の生活がおくれる程度の収入だったとしても、行政側が低所得じゃないと判断した場合、ランドセルを贈呈してもらえません。今、ランドセルは一個4万円〜5万円です。高い!

 もちろん価格に差はありますので、安い物もあるでしょう。しかし、生活が苦しいことを理由に安易に安い物を買うことはできません。なぜならば、安いランドセルは一目でわかるので、安いランドセルを買い与えられた子どもはランドセルがきっかけでイジメの対象になってしまうかもしれないからです。

 だからこそ、全ご家庭、全ての新小学一年生に同じレベルのランドセルを贈呈する必要があります。そして、4〜5万円のランドセル購入費用の負担を減らすことによって、各ご家庭の生活の負担を多少は軽減することができます。子どもは利根町の宝と言うのならば、待遇改善を求めます。

 一番の問題は、ランドセル贈呈事業の予算縮小を、行政が勝手に決定したことです。そして、議員がそれを止めなかったことです。決定したとしても、署名活動などを行えば再度予算を確保できるかもしれません。子どもたちのためです。役場の喫煙所に屋根を作る予算があるならランドセルに回すべき。

 地方議会、地方議員の役目は住民自治だと勝手に思っています。民意を政治に反映させることが、その立場になった者の責任。民主主義、住民の声を聞いて、住民の生活をゆたかにすること。それが果たすべき役目なのではないでしょうか。

みね山のりあき(峯山典明)公式サイト

このウェブサイトは、利根町議会議員(2019.4〜2021.6、2023.4〜現在)みね山のりあき(峯山典明)の公式サイトです。