令和2年度利根町一般会計予算案に反対
令和元年度3月定例会では、令和2年度の予算案を審議する予算特別委員会が開かれました。委員会で私は反対討論を行いました。他の議員は賛成・反対ともに、誰も討論を行いませんでした。以下、私が委員会そして本会議で行った反対討論になります。
長文ではありますが、読んでいただけたら幸いです。
議案第16号、令和2年度利根町一般会計予算案に対して反対した理由を述べます。
昨年、大型台風が起きた際、この利根町でも避難所が開設され、
避難所の重要性と避難方法や非難される方たちへの対応について考えさせられました。
また、新型コロナウイルスのように、脅威となる感染症予防対策としても同様で、圧倒的に備蓄品が足りません。
避難所はwifiをつけるだけでは不十分です。
防災無線が聞こえないという要望に対しても電話サービスのみで、受動的な対応策がとられていません。利根町は安心安全なまちづくりをするとうたっています。
それならば、もっと防災費に予算をかけるべきではないでしょうか。
関係人口、交流人口を増やすと言いますが、観光客から得られる経済効果は、観光名所での入場料・宿泊施設での宿泊代金・飲食店での食事代・移動にかかる交通費が1セットです。宿泊施設がなく、公衆トイレが整備されておらず、移動が不便な利根町は観光地として成立しておりません。
今、利根町が予算をかけるべきところは、移り住む可能性がものすごく低い外部の人たちに対してではなく、今現在、利根町に住んでいる人たちへのサービスです。
住民サービスが乏しい、優しくない、不便だ、税金・公共料金が高いと思ったら利根町から人は出て行ってしまいます。
人口を増やす、流出を防ぐというのであれば、住民サービスの向上、公共交通の利便性は欠かせません。町民の多くが求める公共交通の改善のための予算をもっと組むべきです。
小さな子どもや学生、青年や働き盛りの人たち、ご高齢の方、利根町に暮らす全ての人のためにも移動手段の確保、公共交通の利便性向上は必須です。
利根町には既に多くの関係人口、交流人口が存在します。それは、利根町から出て行ってしまった職員と大学生たちです。2年間住み続けた地域おこし協力隊も利根町を離れていってしまいました。既に存在する関係人口、交流人口である人たちに目を向けていただきたいです。出て行ってしまった職員や若者が、また利根町に戻ってくれるように、
そして大学生たちが卒業してからも住み続けてくれるような事業に予算を組んでいただきたく思います。
以上、新規事業などで一定評価する事業があったとしても、町民にとって急を要さないものや、効果が薄いものへの無駄づかいは認められません。なおかつ町民が望んでいることに予算を組むことができていない予算案に対して、町民の皆さんの声を代弁し、反対討論といたします。
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