政府との交渉に臨みました。

今年も政府との交渉に参加させていただき、永田町(衆議院第二議員会館)で省庁との交渉に臨みました。

国会議員ではない地方議員が省庁に対して直接交渉する機会を得るのは大変難しいことです。日本共産党は国会議員と連携し、組織として住民福祉の向上に取り組んでいます。

交渉は環境省と原発関連に始まり、午後17時まで防衛省・総務省・内閣府・法務省・外務省・国土交通省・文部科学省・財務省・農林水産省・厚生労働省・こども家庭庁に対して、問題点を指摘するとともに要望を伝えました。

私も利根町の問題を解決するため、4回にわたって質疑しました。

今回得た省庁からの答弁及びアドバイスを、利根町の9月議会に生かします。


以下、利根町の議員として政府へ要望した重点項目になります。


(1)介護支援専門員への待遇改善

 高齢化率が45%を超える利根町において、訪問介護を必要とする人は増え続けています。今後、益々増加するであろう要介護認定者に対して介護支援専門員(ケアマネージャー)の人数が不足しています。適切な人数を確保するためにも、待遇改善のための補助制度、支援を求めます。

(2)若草大橋有料道路の無料化実現に向けた支援

 東京から40km圏である利根町には都内(千葉方面)に通う人がまだまだ大勢います。しかし、利根町と千葉県を結ぶ栄橋は2車線(片側1車線)しかなく、右折信号もありません。その結果、利根町や龍ケ崎市近辺に暮らす人々は昭和50年代から何十年もの間、栄橋の渋滞に苦しめられ、都内(千葉方面)へ出勤する際、何Km、何十分と続く渋滞のストレスがあります。過去に若草大橋有料道路を無料にする社会的実験が行われた際、一日の平均通行台数は、有料時よりも平均で1,400台多かったです。1,400台が栄橋から若草大橋に移ったという結果が出ました。実際に茨城県HPの「県民の声」では、若草大橋の無料化は栄橋渋滞の緩和に確かに効果があったという意見が届いています。

 無料化は減収分の売上見込み金を茨城県道路公社へ補填することで可能になります。利根町では現在補助金を活用できるように地域交通計画を策定中ではありますが、計画策定後に若草大橋を無料にできるだけの財源を賄えないことから、売上見込み金を補填できるだけの補助金を要望致します。地方の人口減少を食い止めるためにも交通網改善を求めます。

(3)茨城県南水道の契約水量見直し、受水料金の引き下げ

 茨城県南水道企業団事業経営戦略プランが発表され、右肩上がりで水道料金の値上げ予測が記されています。そもそも、茨城県南の水道料金が他の自治体と比較して高いのは、八ッ場ダム開発の建設費と茨城県の無謀な人口予測にあります。不要だったダムの建設費や給水実績とかけ離れた必要のない量の水を契約させられ、過払いとなっていることが茨城県南の水道料金が高い原因でもあります。

全て茨城県の問題であり、住民が負担すべきものではありません。

ダム建設費、そして契約水量(今後の責任引き取り水量)を見直すことを要望致します。

(4)公共交通改善のための補助金拡充を求めます

 高齢化率が45%を超える利根町において、高齢者の移動手段の確保は喫緊の問題となっています。しかし、利根町のバスは無料の福祉バスであることから、龍ケ崎市などが活用している地域公共交通確保維持改善事業の補助金対象ではありません。

 利根町では現在補助金を活用できるように地域交通計画を策定中ではありますが、計画策定後にスムーズに補助金が活用できるよう、無料の福祉バスも対象となる補助金の拡充を要望致します。

(5)国民健康保険への補助金の見直しを求めます

 国の国民健康保険に対する国庫補助金が年々減ってきています。

国の国民健康保険に対する国庫補助は、

令和2年度 3兆4,700億円

令和3年度 3兆4,100億円(600億円減)

令和4年度 3兆3,600億円(500億円減)

令和5年度 3兆2,300億円(1,300億円減)

令和6年度 3兆2,200億円(100億円減)

5年間で2,500億円も減っています。

 20代~40代の若い世代は成人した時から納税額が高く、親元から自立したり結婚するだけの経済的な体力がないまま、苦しい生活を続けている人が大勢います。

 人口減少、少子高齢化を食い止める観点からも若い人たち、また74歳以下の負担を減らしていただきたい。国民健康保険への補助金の見直しを求めます。

(6)エアコン(空調設備)の設置補助金の拡充を求めます

 昨今の地球温暖化、気候変動を受けて利根町でも猛暑が続いています。役場からは毎日、「不要不急の外出を避け、自宅でエアコンをつけて涼しいところで過ごしてください」と防災無線で指示が流れてくる状況です。防災無線で「エアコンをつけて」と言いながら、エアコンがない家庭、古くて壊れてしまったが買い替えることができていない家庭が実在しています。

 買い替えることができない高齢者はもちろんのこと、非正規雇用や正規雇用でも新卒で低収入の若者たちが熱中症で亡くなることがないよう、エアコン設置のための補助金を求めます。

※利根町では令和4年度を最後にエアコン設置の補助金がなくなりました。担当職員は「国がやる、県がやると言えばやります」という発言をしました。所得制限を設けても良いので、まずは年金生活者及び低所得者のためにも、エアコン設置の補助金実施、拡充を求めます。

(7)空き家を解体するための補助金を求めます

 利根町には空き家が多く、近隣住民への迷惑はもちろんのこと、道路にはみ出るほどの大木、歩道が崩壊するほどの根が太くなった木の放置、台風時の屋根や壁の崩壊等で危険に晒されています。

 また、アスベストが使用されている空き家が廃墟となり、壁や屋根が経年劣化で崩れており、アスベスト被害も懸念されます。持ち主がいても町や近隣住民に迷惑をかけ、管理する意思のない空き家を解体するための費用、空き家管理に困っている持ち主が快く解体できるための費用を補助していただきたい。空き家解体のための補助金実施、拡充を求めます。

(8)排水計画見直しのための費用を求めます

 利根町では昭和から平成初期にかけて造成された地区で、造成当時の根拠のない排水計画によって広範囲に冠水する地域があります。台風だけでなく、線状降水帯によって大雨が降っただけでも冠水し、車が立ち往生するような状況で、住民はもちろんのこと、近隣市町村へ移動する人たちに危険が及んでいます。

 直ちに排水計画を見直し、新利根川へ排水される排水経路を取手市・河内町のように利根川へ排水するための計画費用、排水路を確保するための工事費用を求めます。

(9)新利根川の掘削費用及び遊水池作成費用、ナガエツルノゲイトウ駆除費用を求めます

 前述の(8)費用を賄えない場合、せめての応急処置として新利根川に排水された水が溢れ出して広範囲にわたって冠水する地域が出ないよう、新利根川の水がスムーズに流れるようにするための

新利根川掘削費用を求めます。

 また、新利根川流域に予定されている遊水池4つのうち、2つしか作られていません。計画では4つ作られることになっています。

大至急、残りの2つの遊水池を作っていただきたい。新利根川流域の遊水池作成費用を求めます。そして、新利根川の水の流れを妨げる原因の一つである、外来植物ナガエツルノゲイトウの駆除費用を求めます。

https://www.asahi.com/articles/ASR8X7DM0R8WUDCB009.html

(10)適切な人材を確保するための人件費を求めます

 利根町では特別支援教育支援員の数が減らされ続けています。

そして町立図書館及び学校図書館の図書館司書が正規雇用されず、

非正規雇用としての採用であるため、専門職として必要な人材が

不安定な状態で働かせ続けられています。

 専門職の価値を高めるためにも、適切な人材を確保するためにも、特別支援教育支援員及び図書館司書を正規雇用できるだけの人件費増を求めます。

(11)バリアフリー実現のため、道路舗装費用の補助を求めます

 利根町は高齢化率が45%を超え、超高齢化社会の町となっているため、ご高齢の方たちが電動車椅子や電動三輪車で移動することが多く、陥没した道路で立ち往生したり、転倒する危険性が増しています。

 また、利根町の基幹産業は農業であり、農道の多くで凹凸が激しく、農作業を行う際に道路の陥没によって困っている地域が多いです。区長が近隣住民と一緒に区長要望として道路舗装の改善を訴えても、町は「予算がないからできない」の一点張りです。ご高齢の方が立ち往生したり転倒して怪我をしないで安心して移動できる町を作るため、農業従事者の方たちが国民のために安心して食物を作るためにも道路舗装のための予算確保を求めます。



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このウェブサイトは、利根町議会議員(2019.4〜2021.6、2023.4〜現在)みね山のりあき(峯山典明)の公式サイトです。